寝ている間に貯筋ダイエット？！
「睡眠がどうして筋肉増強やダイエットに影響するの？」と疑問に思う方もいるでしょう。
でも、睡眠は私たちの体を整えるために不可欠な時間。この大切な時間が、どうやら貯筋にもダイエットにも影響を与えているんです。5つのポイントから解説していきます。
睡眠中に脂肪燃焼ホルモン
が分泌！？
「睡眠中に脂肪燃焼ホルモンが分泌されるって本当？」と思うかもしれませんね。実は、これが貯筋ダイエットにおいて重要なポイントなんですよ。
良質な睡眠は、私たちの体にとってとても大切。筋トレをして筋肉を増やす「貯筋」を目指す場合、睡眠は欠かせません。睡眠って、ただの休息じゃないんです。
具体的には、睡眠中に成長ホルモンが分泌されるんですね。
このホルモン、筋肉の修復や新しい筋肉を作るのに必要不可欠なんです。つまり、睡眠をしっかりとることで、筋トレの効果を最大限に引き出し、筋肉量を増やすことができるんです。
実は脂肪を減らすダイエットの側面からも、成長ホルモンは素敵な役割を果たしています。
それは、脂肪燃焼を促進する働きです！ 成長ホルモン＝脂肪燃焼ホルモンでもあるのです。
特に、「深い睡眠」の間にこのホルモンはよく分泌されます。ですから、睡眠の質を高めることが、貯筋にもダイエットにも、どちらにも非常に重要になります。
食欲抑制ホルモンも分泌！
良い睡眠は、私たちの体にとって、ただ休息を提供するだけでなくホルモンのバランスにも重要な役割を果たします。
実は、夜しっかり眠ることで、脂肪から「レプチン」といホルモンを適切に調節し、それによって食欲のコントロールが可能になるんですよ。
レプチンについては前章（「脂肪を減らす」の章）でお話ししましたね。睡眠とレプチンは深い関係があるのです。
一方で、睡眠不足に陥ると、レプチンの分泌が減少してしまいます。そして、お腹が空いていると感じる「グレリン」というホルモンの分泌が増加することが知られています。
このグレリンが増えると、私たちの食欲は不健康な方向に傾いてしまい、結果的に体脂肪が蓄積しやすくなるんです。
つまり、良質な睡眠を確保することは、ダイエットや健康管理にも大切な要素なのです。
皮肉なことに、ダイエットを考えている時ほど、良い睡眠が重要になってくるわけですね。
このように、睡眠とホルモンの関係は、私たちの健康にとって非常に重要な要素であると言えるでしょう。
良質な睡眠でストレス軽減
良質な睡眠は、ストレスの軽減に大きく寄与し、これらは筋肉量を増やすプロセスとも深く関連しています。
ストレスが軽減されると、運動の効果を最大化し、食事管理を容易にし、免疫機能を強化することができます。
良質な睡眠がストレスを軽減するメカニズムを考えてみましょう。
睡眠中、体はストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを調節し、リセットします。
例えば、深い睡眠を十分に取ることで、日中のストレスに対する耐性が高まり、ストレス関連の症状が減少します。
ストレスが減ると、心身の健康が改善し、トレーニング中の集中力やパフォーマンスが向上します。
「明日も早起きして運動するぞ！」というモティベーションにつながるわけです。
また、ストレスが少ないと、食欲をコントロールしやすくなり、食事管理が効果的に行えるようになります。
これは、特に筋肉を増やすためには重要な点で、適切な栄養摂取が筋肉成長に不可欠だからです。
逆に、過度のストレスが続いている状態だと、過食や不健康な食習慣を引き起こす可能性があり、これは筋肉増強の努力を台無しにすることがあります。
神経系を整えるレム睡眠！
人は睡眠中、深い睡眠と浅い睡眠を繰り返しています。
上で深い睡眠時に成長ホルモンが分泌されることをお話しましたが、今回は浅い睡眠、すなわち「レム睡眠」にスポットを当ててみます。
レム睡眠は一体、どのようなメリットをもたらすのでしょうか。
まず、レム睡眠は感情の処理と安定に大きく寄与しています。
ストレスや不安を軽減する役割があるため、トレーニングへのモチベーションを保ちやすくなり、ポジティブな気持ちで運動に取り組めるようになります。
さらに、レム睡眠は筋トレによる肉体的な回復だけではなく、神経系の健康、エネルギー管理、感情的なウェルビーイングにも貢献します。
これにより、筋肉増強やトレーニングパフォーマンスの向上につながります。つまり、十分なレム睡眠を確保することは、筋トレの効果を最大限に引き出すために非常に重要なのです。
このように、レム睡眠は単なる「浅い睡眠」ではなく、私たちの身体的、精神的健康に不可欠な要素なのですね。
睡眠の質を高めることで、日常生活やトレーニングの質も向上することが期待できるんです。
早起きはウェルビーイングの元
私たちの身体には、内部時計、つまり概日リズムが備わっています。このリズムに合わせて生活することで、深い睡眠が得やすくなり、朝からエネルギッシュに過ごせるんですよ。
朝早く起きて、運動をすることも大切です。朝の運動は、体温と代謝を上げて、気分を良くし、夜はスムーズに睡眠につくために役立ちます。
こうして、早寝早起きと朝の運動は、互いに良い影響を与え合います。睡眠の質が向上し、日中の活動性が高まる、とても良い循環を生み出すわけです。
この健康的な習慣を続けることで、睡眠サイクルが整い、健康とウェルビーイングが向上するのです。
少しの期間で実践しても、体と心にポジティブな変化を感じることができるでしょう。
まとめ
以上の5つのポイントから、筋肉量を増やすこと、余分な体脂肪を減らすこと（ダイエット）の両面で、良質な睡眠がとても大事な役割を果たしていることがおわかりいただけると思います。
次回は、良質な睡眠をもたらすのに必要なホルモンについて解説します。幸せホルモン「セロトニン」です。
「3-2. 幸せホルモン「セロトニン」の威力」でお会いしましょう！