3章 睡眠の質 4章 リバウンド

4-2. 帯状疱疹からリバウンドへ!

首の後ろに激痛が!

貯筋ダイエットを開始して約半年が経過した頃、筋肉の増加と体脂肪の減少が順調に進展していました。

しかし、突如として全身にだるさを感じ、首の後ろから頭にかけてこれまでに経験したことのない違和感が現れました。

やがて、その違和感は激しい痛みへと変わり、肌には赤い発疹が現れました。

かかりつけのクリニックを訪れたところ、医師からすぐに「帯状疱疹です」との診断が下され、適切な薬が処方されました。

テレビのコマーシャルなどで頻繁に耳にしていた帯状疱疹に自らが罹患してしまったのです。痛みの程度は想像以上で、昼間も夜もその苦痛に耐えることが求められました。

幸いにも、発疹が顔面に広がることはありませんでした。処方された薬の効果か、首周りと後頭部、および身体の複数の部位に出現した発疹は、約2週間で大部分が治癒しました。

この2週間の間、エニタイムフィットネスでの朝のトレーニング活動は完全に中断せざるを得ませんでした。痛みのため、筋力トレーニングを行うことは不可能でした。

後遺症がキツイ

しかし、私が特に苦しんだのは、帯状疱疹が治癒した後に続く「帯状疱疹後神経痛」(PHN)という後遺症です。これは、帯状疱疹によって正常だった神経線維がウイルスに侵され、損傷を受けることで生じる激しい痛みです。

報告によれば、帯状疱疹発症から3ヶ月後には7~25%、6ヶ月後には5~13%の患者がこの後遺症に苦しんでいるとのこと。私もその統計に漏れず、この痛みに見舞われました。

この後遺症は、「持続的な焼けるような痛み」や「一定の間隔で繰り返す刺すような痛み」と形容されることが一般的で、私の経験もまさにそれに該当します。夜に眠る時を含め、一日の大半を痛みと共に過ごすことになりました。

その他、「ひりひり」「チカチカ」「ズキズキ」「締め付けられる感じ」「電気が走るような感覚」といった、様々な形での痛みを訴える方もいるそうです。

リバウンド期に突入!

発疹は治まったもののジリジリ痛い後遺症が続く中、私の貯筋ダイエットはいきなりリバウンド期に突入してしまいました。

下の画面ショットは、帯状疱疹を発症する直前と、罹患して3ヶ月後の比較です。

リバウンドからもどった
帯状疱疹にかかる直前
帯状疱疹から3ヶ月後

体重はほとんど変わっていないのですが、体脂肪率が18.7%から23.9%へ、5%以上も爆増してしまっています。

これを体脂肪量で計算すると、13.1KGから17.5KGへ、4キロ半の増加です! 半年掛けて、有酸素運動を頑張って、コツコツ減らした体脂肪が、たった3かヶ月でダイエット開始時レベルに戻ってしまったのです。

筋肉量については、脂肪量ほどのインパクトはなかったものの、それでも3ヶ月間で1キロほど減りました。

体内年齢で言うと、44才から51才に7つも老けた!! 

ああ、これがリバウンドってものかぁ〜!

リバウンドの理由分析

思い返せば、リバウンド期の3ヶ月は、帯状疱疹の後遺症を言い訳にして、自分の欲望に忠実な以下の行動をとっていました。

① 痛みがキツイ朝は、エニタイムフィットネスでの朝活を休んでしまう

ダイエット開始後の半年間は、K-POPアイドルのMVを見ながら有酸素運動(エリプティカル)するという「楽しみ」を原動力(餌?)に、早起きしてエニタイムに通っていました。

しかし、後遺症の「痛み、苦しみ」は、推し活の「楽しみ」の強力なライバルとなりました。

朝5時にいったんは目覚めます。でも、「ああ、今朝も首の後ろと頭が痛い。こんなんじゃ、朝活のトレーニングに行ける状態じゃないなあ」と思うと、結局2度寝してしまう。

朝活のトレーニングをサボりがちになれば、消費カロリーの絶対量が減ることになります。そこに、摂取カロリーが爆増してしまう、以下の2つの行動が加わると・・。

② 午後のおやつの時間になると、コンビニスイーツを買って食べてしまう

もともと私は大の甘党で、とりわけ新しいコンビニスイーツが好きで、新作が出ると食べ比べをするのが趣味でした。

コンビニスイーツの魔力
コンビニスイーツの誘惑

貯筋ダイエットを始めてからは、その悪趣味(?)をひかえるように、心のブレーキがかかりました。実際、まったくゼロにはならなかったものの、過剰に甘いものを食べてしまう癖はダイエット開始後やめられていました。

しかし、悪癖が再発してしまいました。

帯状疱疹から職場に復帰後、気分転換をかねて午後3時〜夕方に職場近くのコンビニまで歩いてでかけることが多くなりました。

その際、イートインコーナーでコンビニスイーツを一品食べるのが楽しみになりました。これでは、リバウンドは免れませんね。

③ 夕食におかずとご飯を山盛りで、お腹いっぱい食べてしまう

腹八分目が大事。特にダイエット中は、摂取カロリーをコントロールする意味でも、過食は禁物です。わかっています。

でも、帯状疱疹をきっかけに「病気のときは、栄養をしっかり摂って、身体を弱らせないことが大事だよね」という心の声が大きくなりました。

明らかに、夕食で食べるおかずの量、お茶碗に盛るご飯の量が増えました。お腹いっぱい食べる満腹感って、快感なんだと思いました。

発疹は治まっても、後遺症の痛みが続いていたので、気分的は「まだ、自分は病気の身体だ」となっていました。

まとめ

夕食の過食グセが3ヶ月続き、①の運動不足と②のコンビニスイーツ効果も手伝って、私は体内に白い脂肪の塊を、4キロ半も増やしてしまったわけです。

次の記事では、リバウンドに陥った3つの理由を一つ一つ潰していきます。その際に、頼るのが行動科学の力。はたして、私はリバウンド克服ができるのでしょうか。

4-3. 行動科学でリバウンド克服!」でお会いしましょう!

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