2章 体脂肪量を減らす

2-2. レプチンが食欲を抑える

#別名:食欲抑制ホルモン

前章では、筋肉を増やす上で「テストステロン」がいかに重要かをお話ししました。

では、脂肪を減らすために注意すべきホルモンは何だと思いますか?正解は「レプチン」です。

レプチンは、私たちの体の脂肪細胞から分泌される特別なホルモンで、食欲を減らし、エネルギーの消費を促す大切な役割を担っています。

このホルモンは「食欲抑制ホルモン」とも称され、体重管理や体脂肪のコントロールにとって不可欠な存在です。

レプチンがどのように働き、体脂肪を減らすのか、簡単に見ていきましょう。

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●レプチンの基本的な働き

  1. 食欲の抑制:
    レプチンは、私たちの脳にある食欲をコントロールする部分に作用し、食欲を抑えます。

    レプチンの量が増えると、満足感を得やすくなり、食べる量が自然と減るのです。
  2. エネルギー消費の促進:
    さらに、レプチンは私たちの基礎代謝を活発にし、体が使うエネルギーの量を増やします。

    これによって、体内に蓄えられた脂肪が燃焼しやすくなり、体重が減る可能性があります。

このように、レプチンは食欲を抑え、エネルギーの消費を高めることで、健康的な体重管理をサポートする重要なホルモンです。

レプチン抵抗性と肥満

では、レプチンがうまく機能しなくなったら、どうなるでしょうか?

この状態を「レプチン抵抗性」と呼びます。レプチン抵抗性とは、体がレプチンの「食べるのをやめましょう」という信号を正しく受け取れなくなる状態を指します。

本来、レプチンは脳に「もう十分だよ」と伝えて食欲を減少させ、自然とエネルギー消費を向上させるはずです。

しかし、このシステムが乱れると、食欲が止まらず、体重管理が難しくなってしまうのです。

特に、肥満を抱える人たちにこのレプチン抵抗性がよく見られます。

体内のレプチンレベルが高い状態が続くと、脳はその存在を「無視」するようになり、食欲抑制のメッセージが届かなくなってしまいます。

結果として、食べ過ぎが続き、さらに体重が増加する悪循環に陥るわけです。

私自身も、軽度の肥満やメタボリックシンドロームという問題に長年立ち向かってきましたが、このレプチン抵抗性が一因かもしれません。

なぜなら、ついついコンビニスイーチに手が伸びたり、お腹いっぱい山盛りご飯をたべたり・・。食欲をコントロールできず、エネルギーの消費もうまくいかない状態が続いているからです。

レプチン抵抗性は、ただの食べ過ぎや運動不足が原因ではない、もっと深い体のシグナルの問題を指摘しています。

このような状態を理解し、改善するためには、生活習慣の見直しはもちろん、食事や運動だけではない、体の内部からのアプローチが必要かもしれませんね。

レプチン感受性を高める①

筋肉をつけるためには「テストステロン」の分泌を促すことが重要だと以前お話ししました。

しかし、脂肪を減らす役割を持つ「レプチン」に関しては、その分泌量を単純に増やすだけでは逆効果になり、肥満の原因にもなりかねません。

なぜなら、「レプチン抵抗性」という状態を引き起こしてしまうからです。

ここで大切なのが、レプチンの効果を受けやすくする「レプチン感受性」を高めることにあります。つまり、量ではなく質が重要というわけです。

さて、レプチン感受性を自分の力で高めるためには、どのような生活改善策が考えられるでしょうか。以下の4つの方法が基本中の基本です。

  1. 健康的な食生活:
    繊維質豊富な食事を心がけることで、満腹感を得やすくし、無駄なカロリー摂取を防ぎましょう。特に、過度な糖質摂取はレプチン抵抗性のリスクを高めるため、控えめにすることが大切です。
  2. 定期的な運動:
    運動はレプチン感受性を向上させる効果があり、体がレプチンにどう反応するかを改善する手助けになります。この点については、次回さらに詳しく解説します。
  3. 十分な睡眠:
    睡眠不足はレプチンレベルの低下につながり、結果として食欲が増してしまうことがあります。よって、しっかりと睡眠を取ることが重要です。
  4. ストレス管理:
    ストレスが高まると食欲が増し、レプチンバランスが崩れることがあるため、ストレス管理にも気を配りましょう。

これらの方法を取り入れることで、レプチンの働きをより効果的にし、健康的な体重管理に役立てることができますよ。

レプチン感受性を高める②

私たちは、自分自身の努力で健康を改善する方法を探ることが大切ですが、時には「他力」に頼ることも一つの賢い選択肢となります。今回は、私が実践しているEPAとDHAのサプリメントの摂取についてご紹介します。

EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、オメガ3脂肪酸の仲間で、主に魚油に豊富に含まれています。「血液をさらさらにする」「脳の機能をサポートする」といった効果で知られていますが、驚くべきことに、これらはレプチン感受性を高め、脂肪減少にも効果的なのです。

では、EPAとDHAがレプチン感受性を高めるメカニズムを簡単に見てみましょう。

  1. 炎症の低減:
    炎症はレプチン感受性の低下に直結します。EPAとDHAには炎症を抑える効果があり、これがレプチンの働きをサポートします。
  2. 脂質代謝の改善:
    健康な脂肪組織は、レプチンの効果的な働きに必要です。EPAとDHAは脂質代謝を正常化し、脂肪組織の健康を支えます。
  3. 神経系における作用:
    EPAとDHAはは、脳内でレプチンの信号を強化し、食欲管理に役立ちます。
  4. インスリン感受性の改善:
    EPAとDHAはインスリン感受性を改善し、代謝の健康をサポート、間接的にレプチン感受性を高めます。

EPA・DHAのサプリは星の数ほどでていますが、私が愛飲しているのは、独自特許製法で実感力が違う!DHAEPAプレミアムです。私の実家がある静岡県で水揚げされたマグロの魚油からつくっている、というのがポイントです。

まとめ

EPAとDHAは多方面からレプチン感受性を向上させ、肥満の予防や改善に寄与する可能性があります。

私の場合、低脂肪を減らすための基本は運動、特に有酸素運動を定期的に行うこと、睡眠の質を高めることです。

その上で、EPAとDHAを積極的に摂取してレプチン感度を高めることを、「サポート役」として加えています。

次回は、有酸素運動に関する私の体験を基に、その効果を深掘りしてみます。キーワードは、目標心拍数です。

2-3. 有酸素運動と目標心拍」でお会いしましょう!

-2章 体脂肪量を減らす
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