はじめに/1章 筋肉を貯める

1-3. 筋肉量を測る、記録する

私の筋肉は何KGか?

2022年の12月、私は「筋肉量を増やし、同時に脂肪量を減らす」という目標を掲げて、貯筋ダイエットに挑戦し始めました。

それまで、自分の筋肉量が具体的にどれくらいあるのか、真剣に考えたことはありませんでした。

幸い、私が入会したエニタイムフィットネスには、「InBody」という体組成を詳細に測定できる専用機器がありました。

これは、スタッフに声をかければ(有料ではありますが)使える便利なツールです。そこで、測定してもらったところ、結果が出ました。

InBody結果

このInBodyによると、私が一番知りたかった筋肉量は49.5KGとのこと。それに対して、体脂肪量は17.5KGで、体脂肪率は25.1%でした。これにより、体型評価は「やや肥満」という結果になりました。

もし、皆さんも自分の体組成に興味があるなら、InBodyが設置されている施設を探すのがおすすめです。

実際、InBodyの公式サイトには、そうした施設の情報が掲載されていますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。

このように、具体的な数値を知ることは、トレーニングやダイエットを始める際、そしてその過程においてとても役立ちますよ。

この筋肉量は多いのか、
少ないのか?

筋肉量に関する数字を得たことで、まるで晴れ渡る空のように気持ちがクリアになりました。

さて、私の筋肉量49.5KGという数字は、57歳の私にとって、一体どのような意味を持つのでしょうか?

これは平均を上回るのか、それとも下回るのか、その答えを求めて、インターネットで情報を探しました。

そして、目にしたのが「日本人筋肉量の加齢による特徴」という研究論文(日老医誌 谷本芳美ほか 2010年)です。

この論文は、18歳以上の日本人男女4,003人の筋肉量を、タニタ社のMC-190で測定し、性別や年齢別に集計したもので、とても参考になりました。

性、年齢毎の筋肉量の値

論文によると、55〜64歳の男性の平均筋肉量は50.6KG。この数字にはプラスマイナス5.5KGの幅があります。

残念ながら、私の筋肉量49.5KGは、この平均より約1KG少ないことが分かります。つまり、私の貯筋は平均よりもマイナススタートというわけです。

この研究結果が示すように、同年代で筋肉量が最も多い人は平均よりも5.5KG多いです。これは私がもし筋肉量を56KGまで増やすことができれば、「かなり多い」カテゴリーに入ることができます。これは、私の貯筋ダイエットにおける明確な目標となりそうですね。

数字はただの数字ではありません。それをまず知ること。そしてどう解釈し、どう活用するかが重要です。

貯筋ダイエットを始める上で、まず日本人全体の数字と自分の数字を把握した上で、トレーニング計画を立て、筋肉量を増やすことに挑戦し始めたのです

タニタの体組成計
「RD-804L」を購入!

エニタイムフィットネスで筋トレと有酸素運動を始めて約1ヶ月半が経った2023年の2月初旬、私は自分の筋肉量の変化が気になり始めました。

「またInBodyを使うとお金がかかるなあ。もし頻繁に測るなら、自宅用の体組成計を買ってしまおうかな」と思いました。

これが、私がよくやってしまう衝動買いの瞬間です。

スマホを手に取り、タニタのオンラインショップで、最高性能を誇る体組成計を選び、購入ボタンを押しました。

私がチョイスしたのは、こちら左右部位別体組成計 インナースキャンデュアル RD-804Lです。

最上位モデルが大好きな私は、これ一択でした(笑)。

タニタの公式サイトには、「タニタの技術の粋を集めたハイスペックモデルで、"TANITA 4C Technology"を搭載し、あらゆる体組成データを収集します」とあります。

商品が届いて早速使ってみると、結果は以下の通り(iPhoneアプリ「HEALTH PLANET」のスクリーンショット)。

RD-803Lと804Lは同モデル
アプリ上ではRD-803Lと表示

筋肉量が51.7KGに増えていました!

1ヶ月半の努力が少しずつ結果を見せ始めているようです。特に、55〜64歳の平均筋肉量50.6KGを超える結果には、自分の努力が形になったことを実感し喜びを感じました。

高性能なガジェットを使う喜びに加え、エニタイムフィットネスでの汗と努力が数値として表れたことに、心から満足しました。

そして、この体組成計は、細かいデータまで教えてくれるため、時には「おせっかい」と思えるほど詳細な情報を提供します。

その中でも、特に心を動かされたのが「体内年齢50歳」という結果です。実年齢の58歳より8つも若く見られることが、RD-804Lからの小さな励ましに感じられました。

購入後1年の結果発表

さて、タニタの体組成計を手に入れてから、いろいろな試練を経て(詳細は後述の病気やリバウンドについて)、約1年が経過しました。

そして2024年2月初旬の結果をご報告します。

筋肉量が54.3KGになりました!

これは、最初にInBodyで測定して以来、4.8KGの増加です。RD-804Lを購入してから1年で、筋肉量が2.6KG増えたことになります。

かつてメタボ気味で、男性更年期かもしれないと不安に思っていた自分からは想像もつかない成果です。1年間よくやった。まさに「継続は力なり」を体感した瞬間です。

54KGを超える筋肉量は、同年代の男性の中でもかなり上位に位置するでしょう。

そして、体内年齢を見てみると、なんと44歳と表示されています。これは、実年齢の58歳より15年も若い!!

タニタのこの機能は、まるで労いの言葉のように感じられますね(あるいは褒め殺し?!)。

58歳の1年間の旅は、ただの数字以上のものを私に与えてくれました。それは、健康への意識改革と、日々の小さな積み重ねが大きな変化を生むことの証明です。この経験は、私と同年齢の男声諸氏にとっても、きっと勇気とモチベーションになるはずです。

筋肉量も大事だが、
要注目は筋肉の質

RD-803Lとシロクマ

タニタの体組成計が特に優れている機能の一つに、個々の腕や脚ごとに筋肉量や脂肪率を測定できる点があります。

さすがに私も、それぞれの部位の筋肉量を日々気にするほどではありませんが、「筋質点数」には注目しています。

2024年2月の私の結果では、筋質点数が85点でした。

ここで少し、タニタの公式サイトから筋質点数についての説明を引用しますね。

筋質点数とは、筋肉の質を0から100点で評価した数値です。筋肉は筋線維とそれを取り巻く組織(水分や脂肪、結合組織など)の集合体で、加齢により筋線維が細くなったり、その数が減少することが知られています。筋力の低下や身体機能の衰えは、筋肉量だけでなく、筋肉の質(状態)にも大きく依存します。タニタは、筋肉組織の状態を電気的に評価する技術を実用化し、「筋質」という概念を用いて「筋質点数」を導入しました。

私が得た85点というスコアは、実に優秀な結果です。20代でさえ82点以上を「高い」と評価されることを考えると、かなりの高得点です。しかし、ここで奢らず、この点数を維持、あるいは向上させるために精進し続けるつもりです。

この「筋質点数」は、単に筋肉量を増やすだけではなく、筋肉の質そのものを高める重要性を教えてくれます。年齢を重ねる中で、健康的で活動的な身体を維持するためには、このようなデータにも注目し、日々のトレーニングや生活習慣に反映させていくことが大切ですね。

まとめ

いかがでしょうか? RD-804Lへの興味が湧いてきたでしょうか?

RD-804Lは、貯筋ダイエットを進めるにあたって最高のパートナーです。私の日常は、朝起きて顔を水で洗った後、パンツ一丁でこの体組成計に乗ることから始まります。

この習慣を、これからも続けていくことで、自分の筋肉量を日常的にチェックし、そのデータを基に健康的な生活を心がけていこうと思っています。

これが、健康寿命を90歳まで延ばす目標に向けた一歩になると信じています。

次回は、私がエニタイムフィットネスで1年余り続けている、筋トレメニューを具体的に紹介しようと思います。

1-4. 私の筋トレメニュー」でお会いしましょう!

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